Google アナリティクス(以下GA)の使い方って難しいと思っていませんか。
GAには膨大なレポートの種類がありますので、普段使い慣れていない人は混乱してしまうことも多いかと思います。

とにかくいっぱいあって何が何だかわからん
アクセス解析部門に配属されたての私がまず初めに感じたことです。
今回はGAを使ったレポートやコンサルを3年行っている経験から、GAで確認できるおおまかな内容(使い方)を簡単にご説明できればと思います。
大まかに「GAとは何か」「GAで何がわかるか」はどんなことがわかるのかは「Google アナリティクス(GA)とは何か、メリットと必要性」をご覧ください。
GAの導入方法は「超簡単GAの導入方法」をご覧ください。
今回の目標は「あなたが見たいデータ」をGA内で探すのに「どのレポートを観ればよいのか、あたりを付けられるようにすること」です。
この記事を読めば「このデータがみたいけど・・・どのレポートをみたらいいかわからない」状態から「このレポートをみればわかるんじゃないか」とあたりをつけられるようになるかなと思います!

早速解説を始めていきたいとおもいます
目次
GAのレポートの種類は大きく分けると5種類しかない!!!
GAのレポートはたくさんの種類がありますが、実は大きくわけると5種類しかありません。
以下がその5つのレポートになります。
- リアルタイムレポート
- オーディエンスレポート
- 集客レポート
- 行動レポート
- コンバージョンレポート
GAに触れたことがある人は、「あっ、見たことある」と思っている方も多いのではないでしょうか。
この5つのおおきなカテゴリ(大カテゴリ)の構成ですが、複数中カテゴリが存在し、中カテゴリ内に小カテゴリ(各詳細レポート)が存在しています。

例えば、大カテゴリ「行動レポート」を選択すると、中カテゴリ(青枠)が画面上に可視化されます。中カテゴリの中で「サイトコンテンツ」を選択すると、更に小カテゴリ(緑枠)が画面上で可視化されます。この小カテゴリこそサイトの解析を行うためのレポートになります。
⇒中カテゴリをサイトコンテンツに選択すると「すべてのページ」に関するレポート、「各ディレクトリ」別のレポート、「ランディングページ(閲覧開始ページに)」に関するレポート、「離脱ページ」に関するレポートが存在します。
ですので、GAレポートを見るときのコツは大まかなところ(大カテゴリ)から(中カテゴリ⇒小カテゴリへと)段々と絞り込んでいくことが必要です。
⇒本記事では大カテゴリ単位で、どのようなデータがまとまっているカテゴリなのかを説明していきたいと思います。
大カテゴリは5種類ありますが、そのうちの一つのカテゴリ(リアルタイムレポート)はほとんど使うことがないので、実質4種類です。
4種類であれば比較的簡単に覚えることができるかと!!
4種類のレポートがだいたいどんなレポートかを今回の記事で覚えていただければ、もしあなたが見たいデータがある際に「このレポートを確認すればわかるかも!!」とあたりがつけられると思います。
レポートを見るときのコツからまずは紹介します。
どのレポートもまずは概要レポートを観る
一応5種類のレポートには概要レポートというのが一番上の項目にあります。

上記は「集客レポート」の概要ページになります。概要ページには各詳細レポート(小カテゴリ)のまとめが記載してあるので、さらっとデータを確認したいときに使います。
概要レポートを見ることを習慣化することで、「みたいデータはおそらくこのレポートを見ればわかる」というあたりをつけることができるかと思います。
①リアルタイムレポート(あまり使わない)について
「リアルタイムレポート」とは名前の通り、リアルタイムのレポートです。

私的には自己顕示の欲求を満たしてくれるレポートだと思っています(*’▽’)ピスピス
自サイト/ブログに訪問者が今何名きているのか。今どのページが見られているか。今来ている人がCV(Webの目標)を達成しているか。など、リアルタイムで見に来ている人の行動を監視することができます。訪問者のアクセス地域もわかります。だがしかし、このレポートは一体何に使うんや・・・・。
リアルタイムレポートはブロガーさんには必要?
正直、このリアルタイムレポートがブロガーさんの役に立つ日は来ない気がします。今来ている人が多いと少し嬉しくなるくらいです笑
このブログではリアルタイム最高1500人ですかね(大嘘) まぁでも来ている人が何を見てるのかはちょっと気になりますよね。
リアルタイムレポートは企業さんには必要?
BtoCの企業様でECサイトをお持ちであれば、もしかしたら、リアルタイムでCV(Webの目標)の達成度を監視しているところもあるかもしれませんね。映画「マイインターン」でも確か、そんなシーンがあったような気がします。
リアルタイムレポート-まとめ
正直、このレポートを使う機会はほとんどないかと思います。僕が使うときは、GA/GTMで設定しているイベントタグが正常に動作するかを確認する時くらいです。
ですので、正直こんなんがあったなーくらいの認識で大丈夫です!
②オーディエンス(旧ユーザー)レポートの使い方

過去、自分のサイトにどれくらい訪問者が来ているのか、その訪問者が何者なのかを見分けるためのレポートです。訪問者の情報を絞り込んでいくことが可能です。
「5W1H」でいうとユーザーレポートは「Who」と「Where」、「When」が確認できます。ちなみに「When(いつ)」はリアルタイムレポート以外のずべてのレポートで確認ができるため、「Who(ユーザー属性)」と「Where(場所)」がわかると思っていただければと思います。
例えば、訪問者の利用デバイスや、訪問者の性別、年齢、アクセスした地域、新規訪問者かリピーターかなど、訪問者の情報を絞り込めます。
ユーザーレポートはブロガーさんには必要?
アフィリエイトをやってらっしゃる方は、ターゲットユーザーが来ているかを確認するときに使えます。
ターゲットが20代前半なのに、40代後半の訪問者が多かったら、アフィリエイトの商品を変える必要がありますよね。
⇒年齢層や性別などを確認し、ターゲットユーザーが来ているのかを判別していきましょう。ちなみにGoogleはどうやってユーザーの性別・年齢を絞り出しているのかはブラックボックスであり、わかりません。どんなサイトを普段からよく見ているのかを判断材料にされているようです。ちなみにこのGoogleアナリティクスで算出されている性別・年齢は80%があたっているという逸話があります。

流石Googleさん。すごいっす
ユーザーレポートは企業には必要?
会員系のECサイトや、BtoBのサービスや製品をWebで販促している企業にとって訪問者が新規が多いのか、リピーターが多いのかは気になるところです。
「BtoBのサービスや製品は値段が高価なこと、一般社員が決裁者に伝える情報を収集する」ため、導入したい気になる製品・サービスがあれば複数回ページに訪れる傾向があります。
リピーターが極端に少ない場合は、ユーザーのニーズと提供サービスの内容が果たしてあっているのかを確認する必要があります。
ユーザーレポート-まとめ
とにかく、サイトへの訪問者に関する情報(属性や地域)を絞り込みたいときはユーザーレポートを確認しましょう。
ここでクイズです。以下でユーザーレポートで確認できることは何でしょうか。
- どのページがよくみられているのか
- 今、どこの地域の人がみにきているのか
- スマホからのアクセス割合
- アクセスした訪問者の流入元情報(自然検索なのか、広告なのか)
答えは、「3」になります。「2」はリアルタイムレポートです。紛らわしいですね。「4」は集客レポートになります。
③集客レポートの使い方

「過去、自分のサイトにどれくらい訪問者が来ているのか」は②ユーザーレポートで確認ができますが、その訪問者がどうやってサイトに来たのか、上記訪問者がCV(Web上の目標を達成できているのか)を確認できるのが集客レポートの大きな特徴になります。また、Googleアナリティクスと連携が可能な他Googleプロダクト「Google広告」や「サーチコンソール」と連携することで上記ツールのデータもGA上で確認できることができます。
「5W1H」でいうと集客レポートは、「HOW(どのように)」が確認できるとおもっていただければ!
セカンダリディメンションを使うことで、更に集客情報を詳細に絞り込むことができます。セカンダリディメンションに関してはまた後日、記事を記載します。
集客レポートはブロガーさんには必要?
ブロガーさんの命にも等しい、自然検索 or SNSからの流入がどれほどあるのかを確認できます。
⇒SEO施策をした結果、どのくらい自然検索流入が増えたのかを確認できます。また、ツイッターでブログを宣伝している方は、ツイッターからのアクセスがどれ程来ているのかも確認していきましょう。その他にも、他のサイト(ブログ)からどのくらいアクセスがあったのかを確認することができます。
集客レポートは企業には必要?
Webへの集客施策をした結果を確認する際に必要なレポートです。
⇒インターネット広告をご利用の場合は、各広告からの流入数や、CV数を確認することができます。商品や製品パンフレットにWeb集客用のバーコードを掲載している場合も計測が可能ですが、計測にはURLに仕込みを入れる必要があります。詳細については、後日、記事を掲載します。
⇒基本的にはGoogle関連の集客方法(Google広告やYouTube広告)以外ではURLに仕込みを入れないと、流入数はわからないと考えていたほうがよいです。例えば商品にQRコードを記載して販売したとして、ユーザーが上記QRコードからアクセスしたいたとしても、仕込みなしではその数を追うことはできません。
集客レポート-まとめ
訪問者がどうやってサイトに来たのかを調べたいとき、施したキャンペーン(広告やSNS集客など)での成果状況を確認したいときに確認しましょう。
Web広告を代理店に外注している場合、代理店から月次で成果確認レポートが送付されるかと思いますが、正直都合の良いデータしか見せていない場合があります。その場合、集客レポートで成果を確認し、広告代理店の質を確認しましょう。
④行動レポートの使い方

「過去、自分のサイトにユーザーはどうやって訪問したのか」は③集客レポートで確認ができますが、その訪問者がどのページから閲覧を開始し、その後何を見て、どこで離脱したのかを確認できるのが行動レポートになります。重要なページが読まれているのか、その重要なページでのユーザーの離脱度や、滞在時間を確認することができます。
また、GA・GTMで下記のようなイベント(外部サイトへの遷移や電話番号/メールアドレスのクリック、スクロール深度計測、動画再生計測)を計測している場合も行動レポートで確認することができます。
「5W1H」でいうと行動レポートは「What(何を)」を確認できる重要なレポートです。
行動レポートはブロガーさんには必要?
見てほしいページがユーザーにちゃんと読まれているのか、SEOに特化させたページに対して、自然検索アクセスがどれ程来ているのかを確認する場合に使います。
また、GTMを使ってイベント設定を行えば、「A8.net」「楽天アフィリエイト」などASPに対して月間でどのくらい遷移されているのかも計測が可能です。詳細についてはまた後日記事を執筆いたします。
僕の場合は「A8.net」に遷移した訪問者がどのページを見ているのかをよく確認しています。
行動レポートは企業には必要?
力を入れて作った/外注したランディングページでCVを獲得できているのか、直帰率が高くないかを確認する際に使います。また、ランディングページだけではなく、重要なページが読まれているのかを確認するときに利用します。

商品/製品ページが読まれていなかったら、かなり問題ですよね?
また、設定を行えば、サイト内検索でどんなキーワードが検索されたかも確認することができるようになります。詳細についてはまた後日記載させていただきます。
行動レポート-まとめ
GAの中で最も頻繁に確認を行うレポートになります。ちゃんとページが読まれているのかを確認し人気のコンテンツとそうでないコンテンツで何が違いがあるのかを確認しましょう。ユーザー行動が意図通りになっていれば問題ですが、そうでいない場合は何か対策を打つ必要があります。
⑤コンバージョンレポートの使い方

GAで設定したWeb上の目標がどれくらい達成できているかを確認できるレポートです。
※CV(コンバージョン)の設定をGA側で行わなければこのレポートでは何も見ることができません。
5W1Hでいうとコンバージョンレポートはあてはまるものがなさそうです…笑
設定を行えば、CVした訪問者の傾向がわかるようになります。例えば、「各CVの達成数」はもちろん「何度目の訪問でCVしたのか」や「CVした訪問者の流入経路」、「初訪問から何日後にCVしたのか」などがわかります。
Eコーマスの設定をすれば見れるデータも増えますが、今回は説明を省かせていただきます。
※注意として設定した直後からデータが貯まりますので、過去の数はレポート上に反映されません。

Webサイトを運用するうえで、目標の確認は絶対に必要な項目です。GAを設定するからには必ず設定を行いましょう。
CV設定のやりかたについてはまた後日記載します。
コンバージョンレポートはブロガーさんには必要?
アフィリエイトをやっている方は、「自分のブログのどこのページからアフィリエイトサイトへ遷移したのか」や「何度目の訪問でCVしているのか」、「狙った集客経路(SEOしている場合は自然検索)でアクセスされているのか」を確認しても面白いかもしれません。
コンバージョンレポートは企業には必要?
利用する項目は、ほとんどブロガーさんと同じですが、その他に企業の場合は各CVフォームの各ステップ(入力・確認・完了)でユーザーがどのくらい離脱しているのかを確認することができます。(EFO目的)

入力項目が多いとユーザーは離脱しがちなので、項目を最適化するために逐一フォームでの離脱率は確認していきましょう。
コンバージョンレポート-まとめ
設定を行わないとデータは見れませんが、設定を行えば目標の進捗管理が可能になります。
「Web上の目標を現状のサイトで達成できているのか」はブロガーさんも企業の方も気になるかとおもいます。
⇒設定は必ず行いましょう。
以上でGAのおおまかなレポートの説明は終わりです。少しでも参考になれば幸いです。
おすすめ書籍
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多くのWebアナリストも愛用している本で、基礎からしっかり説明しているので初心者の方にもおすすめです
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